世界最大の格闘ゲームイベント「Evo」は今後どのように変化していくのでしょうか。
世界的ストリーマー「Pokimane」氏がRTSの最高クリエイティブ責任者に
2021年3月にソニーは、RTSと呼ばれる新会社と一緒に世界最大級のゲームイベント「Evolution Championship Series」通称「Evo」を買収したと発表しました。
そして、今夏にオンラインで開催された「Evo 2021 Online」は、ソニーとRTSの管理下で初めて開催されました。
2021年10月27日にRTSは、大人気Twitchストリーマー兼コンテンツクリエーターである「Pokimane」氏が、同社の共同創設者兼最高クリエイティブ責任者に就任したと発表しました。
公式のプレスリリースによると、以下のように述べています。
「コンテンツや配信で驚異的な成果を上げている素晴らしいクリエイターをよく見ていますが、彼らは自身のブランディングや事業の運営を成長させるためのサポートがありません。」
「彼らの多くは基本的なことにも手が回らず、不本意なパートナーシップ契約を結んでいます。それだと関係するどちらの当事者にとってもうまくいかない。」
「私はこういった経験を生かして、RTSを構築してサポートを提供し、作業負荷を軽減し、クリエイター、開発者、ブランドのために全てを解決できるようにしています。」
「私の目標は私の長年の経験を活かして新しいクリエイターが、私が耐えてきたようなプロセスを経る必要がないようにすることです。」
公式プレスリリースより
Pokimane氏は、CEOである元Twitchの「Stuart Saw」氏、COOである元BlizzardのKim Phan氏など、ストリーミング、eSports、ゲームに関係する多様なRTSのチームに参加しています。
RTSによる管理が今後のEvoおよびeSportsイベントにどのように影響するかは具体的には言及されていませんが、RTSは2015年にeSportsリーグの「Eleague」を設立して運営した経験があります。
ウメハラ選手、ときど選手も出場したEleagueは、アメリカのスポーツ専門チャンネル「ESPN」で放送され、非常に大きなイベントとして成功を収めています。
アメリカのエンターテインメント情報誌「Variety」のオンラインサイトのインタビューでは以下のように語っています。
「ゲームやeSportsの世界では不当な扱いを受けたり、不当な報酬や不愉快な契約に同意してしまう例がとても多いです。」
「残念ながらライブストリーミングやインターネット文化は消費される速度が早いため、長期的な視点ではなく短期的な視点で判断する人が多い傾向があります。」
「私がRTSの設立に協力したいと思ったのは、クリエイターの長期的なキャリアを大切にするマネージャーがいるという環境を整備したいと思ったからです。」
「私は、クリエイターのブランドと福利厚生などのあらゆることに気を配れる環境を作りたいと考えています。」
Varietyより
RTSにおけるPokimane氏の主な役割は人材管理コンサルティングということです。
インタビューでも語っているように自身の経験を生かし、配信者やコンテンツクリエーターなどの待遇改善や、タレントのマネジメント業務を行っていくようです。
Pokimane氏について
Pokimane氏は2012年に配信を開始し、現在の2021年10月の時点でTwitchのフォロワーは832万人、Twitterのフォロワーは366万人で、他のSNSフォロワーを合計すると3000万人以上のフォロワーを持つゲーム業界で最も有名な人物の1人と言われています。
彼女は格闘ゲームの分野にはあまり詳しくないようですが、配信では「League of Legends」「Fortnite」「AmongUs」などをよくプレイしているようです。
Pokimane氏の近影
海外の反応
- なんてビッグニュースだ。POKIおめでとう！
- 彼女は明らかに格闘ゲーム業界の人間ではない。これは失敗だろう。RIP EVO
- 彼女を外見だけで判断している人が多いがそれは良くない。
- Pokimaneは格闘ゲーム業界の誰よりもはるかに大きな影響力を持っている。彼女を通じてEVOの視聴者を獲得できるならばこれは素晴らしいチャンスだろう。
- 彼女は人材管理の業務をするだけだろう？EVOに影響するわけがない。
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